『歴史群像物語』を、『漫画』で本格的に楽しめる珠玉の10タイトル。
藤堂裕 漫画 明智憲三郎 原案/秋田書店
660
「誰が、織田信長を殺したか?」と問われれば、誰もが「本能寺の変」を起こした「明智光秀」の名を挙げるだろう。しかしその背景には、無数の思惑が絡み合い、「真実」が隠されていた。光秀の末裔が解き明かすその「真実」が、「漫画」となってドラマティックに描かれる。
ゆうきまさみ/小学館
693
「伊勢新九郎」・・・後年、戦国時代の”下剋上”を代表する人物として歴史にその名を刻まれる、「北条早雲」その人である。『機動警察 パトレイバー』等で著名なゆうきまさみ氏が、満を持して、”奸雄”の成長譚を鮮やかに描き出す。
かわぐちかいじ/講談社
618
『沈黙の艦隊』『ジパング』で著名なかわぐちかいじ氏が、「源平合戦」の時代を描く。平清盛と源義朝との相克から始まる「源平」の争いは、子の世代に受け継がれ、源頼朝・源義経による”平家打倒”の物語に繋がってゆく。
たかぎ七彦/KADOKAWA
638
「元寇」・・・中国大陸の大国”元”による侵略を、二度に渡って防いだ歴史的事件である。そして、その”過酷な戦場”となった対馬において、一所懸命に戦い抜いた者たちの知られざる物語がある。無数の恐怖が襲いかかる”元寇”のリアルを描いた、正真正銘の”群像物語”。
半藤一利 作 能條純一 画/小学館
660
日本にとって「昭和」は、「現代日本を象徴する時代」と言ってよい。そして、その中心にあるのが、「昭和天皇」その人であるのは、間違いのないことである。象徴天皇として「昭和」の時代を生き抜いた「昭和天皇」の一代記を、激動の時代と共に、『月下の棋士』で著名な能條純一氏が鮮やかに、そして淡麗に描き出す。
里中満智子/講談社
704
「日本」という国が、律令国家としての体裁を整え始めたのは、「天武天皇」以降のことである。その皇后であった「持統天皇」は、夫の在位中はその事業を支え、崩御して後はその位を引き継ぎ、実効力のある初めての「女性天皇」として、日本史にその名を刻んでいる。「女帝」の波乱万丈なその人生を描き切った、里中満智子氏による渾身の傑作。
ハロルド作石/講談社
1100
「シェイクスピア」。歴史に馴染みがなくとも、名前は知られるイギリスの劇作家である。その数々の作品と共に、世界的にも著名な人物でありながら、その存在は謎に満ちた部分が多い。『ストッパー毒島』『BECK』等を代表作とし、様々な分野を切り開いてきたハロルド作石氏が、「シェイクスピア」とそれを巡る同時代の人々を、その切り口と共に鮮やかに描き出す。
岩明均/白泉社
607
物語の舞台は、古代シチリア。大国・ローマの大軍を前に、シチリアの天才数学者・アルキメデスが、その不世出の頭脳をもって立ちはだかる。『寄生獣』『ヒストリエ』等で独自の世界を描く、岩明均氏の手によって蘇る、一大歴史ロマン。
王欣太/双葉社
660
『蒼天航路』にて、新たな「三国志像」を描いた王欣太氏が送りだす、中国の「春秋戦国時代」を舞台にした群雄物語。天下に覇を唱えんとする強国・「秦」の猛攻を、荘子の孫である荘丹が、その弁舌と軽やかな処世術を駆使して、9人の達人と共に挑んでいく。
横山光輝/小学館
713
不世出の歴史家・司馬遷が後世に残した大作を、日本漫画界を代表する巨匠が見事に描き切った傑作。「古代中国」から「前漢帝国初期」に至るまでの時代を、巨匠の世界で鮮やかに描き出されていく。中国史に興味があるならば、間違いなく「必読の書」である。