日本文化を形作るもの

調和を重んじ無常観を内に含んだ日本文化を深く知ることができる10冊です。

よくわかる古事記

鉄野昌弘ほか/著  ユーキャン学び出版

1,760円

古事記は日本の神話の記述であり、歴史のはじまりの書。いわば日本における聖典といえるかもしれません。日本の神々の成り立ちや日本の創世神話、国譲り、古代の英雄譚から天孫降臨、そして古代の天皇の歴史。日本人なら知っておくべき神々のエピソードを、図解とマンガでわかりやすく解説。

覚えておきたい美しい大和言葉

日本の言葉研究所/著  大和書房

715円

古来から伝わる大和言葉は、日本の文化とは切り離せません。柔らかく美しい響き、余白のある言い回しが魅力の大和言葉は、自然へとまなざしを向け、心情に寄り添う言葉であり続けています。現代でも使いたい、日本語の美が宿る言葉たちへの造詣が深められる一冊です。

世界でいちばん素敵な世界遺産の教室 日本編

片岡英夫/監修  三才ブックス

1,870円

現在、日本には21の文化遺産と5つの自然遺産が存在します。それらは伝統や信仰を伝えるもの、産業や歴史を記録するもの、自然と文化が調和した景観、原生林や希少な生態系を守る場所です。本書ではシンプルなQ&Aと美しいビジュアルで日本が世界に誇る世界遺産をご紹介します。

美しい日本の伝統色

濱田信義/編著  パイインターナショナル

3,080円

日本の伝統色は自然をそのまま写し取った、四季や心の機微を色で表した日本文化の結晶です。「浅葱」「紫苑」など音の響きの美しさも特徴のひとつといえます。本書では色々な視点から代表的な伝統色を紹介。各種カラーフォーマット値も記載されていて、創作などにもお役立ていただけます。

はじめての国宝

青柳正規/監修  小学館

2,970円

日本文化の結実ともいえる国宝は、現在1,140点以上にのぼります。しかし、日本の「木の文化」では国宝がいつ失われてもおかしくありません。本書は「小学館の図鑑NEOアート」の1冊。未来に国宝を受け継いでいくためにも、ぜひ子どもたちに読んでほしい一巻です。

シン・日本史見るだけノート

本郷和人/著  宝島社

1,650円

現在の小中学生が学校で習っている日本史と、30代以上の人がかつて学んだ日本史では多くの点で大きく変わっていることはご存じでしょうか。鎌倉幕府は1192(いい国)ではありませんし、鎖国の解釈も今と昔では微妙に違います。子どもに今の定説とは違うことを教えないためにも、ぜひ。

教養としての落語

立川談慶/著  大和書房

924円

江戸時代の町人文化の中から生まれた落語は、庶民の生き方や知恵を映し出す、まさに庶民の文化そのものといえます。声色・リズム・間だけで情景を描き出し、余白を多分に含んだ在り様は、少し分かりづらい面もあります。そうした落語のいろはからその本質まで学べる入門書です。

日本の祭り解剖図鑑

久保田裕道/著  エクスナレッジ

1,980円

日本の祭りは単なる行事や観光イベントではありません。自然・神・人とのつながりを形にした、文化そのものです。その由来は、神道、農業儀礼、仏教、祖霊信仰など様々。本書では60以上の祭りについて、神輿や山車、祭器などとあわせ図解で解説。ガイドブックとしてもどうぞ。

一流料理長の和食宝典

世界文化社

3,080円

和食の魅力は、単に食べ物としての美味しさにとどまらず、日本の季節感・自然観・精神文化と深く結びついている点にあります。日本人としては、「和食をちゃんとつくりたい」は自然な想いなのかもしれません。一流料理人たちが、基本・定番からお店の味まで丁寧に指南いたします。

日本アニメ史

津堅信之/著  中央公論新社

1,034円

今や世界から愛される文化的アイコンとなった日本アニメ。心の普遍性や人間の内面を描く物語性。繊細で緻密な線、光と影の表現。常に新しい表現を模索する姿。アニメは日本の新しい伝統といえるでしょう。本書では転換点となる作品にスポットをあてつつ、日本アニメの歴史を記します。

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