小説×テーブルゲーム

囲碁、将棋、チェス、トランプ。

古くから親しまれる卓上遊戯が、小説の題材として面白くないわけがない!

悩みに悩んで選んだ10冊です。

盤上の向日葵

柚月 裕子/著 中央公論新社

1,980

【小説×将棋】天木山山中で発見された白骨死体。傍らには名匠が作った将棋の駒が。捜査線上には当代きっての天才棋士が浮かぶ…過去と現在が交互に語られた先に徐々に接点を持っていく様に、カタルシスの予感が止まりません。極厚ながらも一気に読ませる傑作です。

猫を抱いて像と泳ぐ

小川 洋子/著 文藝春秋

704

【小説×チェス】リトル・アリョーヒンはあらゆる点で恵まれていなかった。しかし、卓越したチェスの才能と感性を持っていた。デパートの屋上で飼われ、二度と降りられなくなったゾウのインディラに想いを馳せ、チェス盤という無限の海で詩のような棋譜を紡ぎだしていく。哀しく、温かい傑作。

盤上の夜

宮内 悠介/著 東京創元社

902

【小説×6種の卓上ゲーム】囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋…それぞれ道を究め、極めたがゆえに陥る苦しみ。そしてそれを超克しようとする様が、ジャーナリストの視点で語られる珠玉の短編集。独特の読後感は言葉にできない不思議さがあります。読み飛ばし禁止ですよ!

幻庵 上

百田 尚樹/著 文藝春秋

1,760

【小説×囲碁】江戸後期、囲碁は凄まじい進化を重ね、打ち手は命をかけて鎬を削っていた。幻庵因碩―彼は古今無双の最強の名人になるという夢を掲げた風雲児だった。抜群のリーダビリティもさることながら、ルールを知らない人にもはっきりと伝わる、対局の緊迫感がすごい。

FAKE

五十嵐 貴久/著 幻冬舎

838

【小説×ポーカー】興信所を営む主人公・宮本は、息子を美大に合格させてほしいという依頼を受ける。だが、成功を目前に企てが明るみに出、共謀者たちとともに全てを失う。罠と黒幕の存在に気付いた宮本は、ポーカーで復讐すべく、必勝の計画で勝負する。一気読み確実、極上のコンゲーム。

麻雀放浪記 1

阿佐田 哲也/著 文藝春秋

781

【小説×麻雀】言わずと知れた麻雀小説の金字塔。戦後間もなくの東京・上野。主人公の“坊や哲”は、チンチロリンを皮切りに賭博の修羅の道に足を踏み入れる。海千山千の麻雀の猛者・仕事師たちとの勝負の中で、坊や哲は成長してゆく―セリフの一つひとつまで強烈な衝撃を放つ、名著。

マルドゥック・スクランブル 排気 完全版

冲方 丁/著 早川書房

770

【小説×ブラックジャック】少女娼婦・ルーン=バロットは、賭博師・シェルによって爆炎の中、殺されようとしていたが、委任事件担当官・ウフコックにより救われる。3巻目となる『排気』では、ルーンはシェルを追い詰めるため、ブラックジャックでの死闘に挑む。グロくて美しい、和製SFの傑作です。

涙香迷宮

竹本 健治/著 講談社

946

【小説×連珠】IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久は、老舗旅館で起こった殺人事件を追ううちに、黒岩涙香の隠れ家に行きつく。今や廃墟となったその場所には、精緻を極めた暗号が満ちていた。暗号解読の重要な鍵として、連珠(≒五目並べ)が登場。その情報量と圧巻の暗号がスゴイ!

聖の青春

大崎 善生/著 KADOKAWA

704

【小説×将棋】重病を抱えながら独学で将棋を覚え、名人を目指した天才棋士・村山聖(さとし)。かの羽生善治のライバルと目されながら、夢の実現を目前に29歳で世を去った彼の生涯を描く。淡々とした語り口ながらも、聖の将棋に対する貪欲さ・熱さが否が応でも伝わってきます。

ダークゾーン 上

貴志 祐介/著 KADOKAWA

704

【小説×将棋??】プロ棋士を目指す塚田は、突然赤い異形の姿となって「青い軍勢」と戦うこととなる。将棋のようなルールの中で塚田が指揮する駒は、やはり異形と化した恋人や友人たちだった―正気を疑うようなトンデモ設定や卓越した戦略の応酬、幕間に語られる塚田たちの“生前”と、絶対に忘れられない作品になること間違いなし。

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