1950年の出版から今日にいたるまで世界中で読み継がれ、最も売れた美術書として名高い「美術の物語」。
その名著が2024年秋、小型化したポケット版として再登場。メディアでも取り上げられ発売から間を置かずに全国で品切れとなっていましたが、約半年を経てようやく重版の運びとなりました。
「美術の物語」はその名が示す通り、美術の歴史を時代の流れに沿ったストーリーとして解説した本です。
これから美術を学ぶ人への入門書として書かれたこの本の特徴は、わかりやすくて読みやすいことにあります。
専門用語や美術理論をできるだけ使わずに、「なぜこの作品が生まれたか」「なぜこの時代にこのスタイルが出現したか」という問いに丁寧に答えていて、時の権力者や宗教観に対して美術家たちがどのように考えていたかがとても理解しやすくなっています。
親しみやすい文章と豊富な図版により、知識のない人でも楽しめる構成で、「美術を学ぶ人が最初に手を取る本」として定番でありつづけるこの本。
一度は手に取ってみることをお勧めします。