映画化も決定した『太陽は動かない』シリーズ第三作目です。
吉田修一といえば『悪人』や『怒り』など凄みのあるずっしりした作品が
多いですが、このシリーズはエンターテイメント性を前面に押し出した
スパイアクションものです。
はじめて『太陽は動かない』を読んだときには、吉田修一の新しい魅力に大興奮して
読み終わったあともテンション髙く、周囲におすすめしまくった記憶があります。
何といっても魅力的なキャラクター!
主人公を始めとして多くの登場人物が「スパイ」なので
謎めいていてちょっとワルくてかっこいいのです!
そして味方が敵になり、敵が味方になる、スリリングな展開。
時に頭脳戦、時にアクションと目まぐるしく進むストーリーは一気読み間違いなし!
シリーズ第1作『太陽は動かない』
主人公の少年時代を描いた第2作『森は知っている』
そしてシリーズ完結編『ウォーターゲーム』
暑い夏にこそ熱い小説を!イチオシのシリーズです。