金沢在住の作家・城山真一の経済ミステリが、文庫化です。
治療が難しい眼病の新薬を研究開発しているバイオベンチャーのエヌメディック。
ところが、共同開発していた大手製薬会社のミツバ製薬が突然研究から撤退してしまう。
さらには銀行から融資引き揚げの通告が...。
社長の清宮は、社員一丸となって窮地を乗り越えようとするが、次の一手を打てないでいた。
そこへ現れたのは、内閣金融局の秘密部門に所属する、株取引の天才・二礼茜だった―。
弱小ベンチャーに次々に起こるピンチ。インサイダー疑惑、銀行融資引き揚げ...
窮地を救うのは美人スゴ腕の株トレーダー!?『このミス』大賞シリーズ。
『このミス』大賞受賞作である前作 『ブラック・ヴィーナス』続編、今回は長編です。
今作では、よりテクニカルな株の話が読みどころのひとつ。
"黒女神"こと茜は、完璧に構築された自動売買システムというモンスターを、打倒できるのか?!