昨年3月にこの世を去った、IQ160の天才、
スティーブン・ホーキング博士の最後の書き下ろしです。
世界でもっとも優れた科学者と言われた彼が、生涯をかけて挑んだ
10の大いなる疑問について、ホーキング博士の視点で答えを提示し、
読んでいるわたしたちにもこれらの疑問に向き合うよう、道案内してくれます。
「神は存在するのか?」
「タイムトラベルは可能か?」
「人工知能は人間より賢くなるのか?」
相対性理論やインフレーション理論、量子論といった難解な科学知識を、
わたしたちにも分かりやすく、読み進めやすく考えられて書かれていますが、
何よりも伝わってくるのは、
博士自身がこれらの問いに直面したときの興奮や胸の高鳴りを、
さまざまな多くの人と共有したいという想いです。
健常者とは違う境遇だった博士が、
どんなメンタリティでポジティブに人生を駆け抜けたのか、
それが滲み出る一冊です。