アンドロイド、タイムトラベル、死後の世界...
ありえないからこそ人々の心をつかんで離さない、
マンガ・映画などのフィクション設定。
タケコプターの実現不可能性や
ウルトラマンが飛行した際に想定される惨事など、
それらがどれだけありえないのかを説明する本は
今までにたくさんありました。
しかし本書は、科学への深い知識を駆使し、
フィクションをありえなくないものとして
大いに肯定する内容となっています。
第二弾となる本書では、
サイボーグから光学迷彩、今流行りの異世界などを
科学的に考察。
どの項目も、その設定が採られている作品名も載っており、
その作品が好きな人はより一層楽しめます。
完全犯罪(『金田一少年』など)の項目で
テトロドトキシンの構造図が出てきたり、
ストーン(『ラピュタ』など)を考察するに際し
モース硬度表が出てくるあたりに
著者の愛と本気を感じ取るのか、全力で引くのかは、
あなた次第です。