オランダの絵本作家シャルロット・デマトーンのロングセラー、
『ぼくといっしょに』をご紹介します。
主人公はひとりの男の子。
まず男の子の住む家を探し当てたら、おはなしの始まり。
男の子がリンゴを買いに行くところに、読者は同行することに。
その道行きには冒険があふれています。
炎を吐く竜や巨人が棲む、世界でいちばんこわい森。
世界でいちばん危険なくまが棲む岩山。
ひとくいザメのいる、世界でいちばん深い海。
読者は、たくさんの危機のひとつひとつから
何度も男の子を救うことになります。
拍子抜けするような結末には、
何ともいえずほのぼのしてしまうことでしょう。
すべてのページが鳥瞰か俯瞰で描かれており、
たくさんの隠された秘密が読者を待っています。
読み聞かせにもぴったりの傑作絵本、
いかがでしょうか。