コロナ禍の中変則日程で行われた2020年日本プロ野球ペナントレース、セ・リーグでは2位以下に大差をつけて読売ジャイアンツが、パ・リーグは終盤ロッテを突き放したソフトバンクホークスがそれぞれ優勝し、そのまま両リーグ覇者による日本シリーズとなった。
巨人vsソフトバンクの日本シリーズでの対面は2年連続であり、前年の戦績は4連勝でソフトバンクが勝利しており、巨人は前年のリベンジを懸けて挑んだ今年度だったが、結果はまたしてもソフトバンクが4連勝し連覇を果たした。
以前から「人気のセ・実力のパ」と言われてきた両リーグの対抗図が近年より顕著となってきており、過去10年で日本一となったセ・リーグチームは2012年の巨人のみ、2005年から始まったセパ交流戦も通算成績はパ・リーグ側が100勝以上勝ち越している。その差がセ・リーグを圧勝した巨人が2年連続で完敗した背景にもなっている。
なぜここまでリーグ間に差ができてしまったのか。戦術面、ドラフト・補強戦略、選手育成などからセ・リーグ側が抱える問題点を指摘した一冊です。