落合博満...現役時代打撃三冠王にも輝いたスター選手であり、中日ドラゴンズの監督を8シーズン務めリーグ優勝4回、日本一1回、4位以下に一度も落ちなかった常勝チームを築き上げた名将でもある男だが、これほどの輝かしい実績があるにも関わらず一部のファンやマスコミ、球団関係者から嫌われ、監督退任もそれが関係していたと言われている。
投手中心の守備重視の采配・選手起用、マスコミへのコメントも一言程度、かと思えば歯に衣着せぬ発言、WBC日本代表への無関心や中日所属選手全員の代表辞退、日本シリーズの舞台で先発投手の完全試合目前での継投など、反発を受けかねない言動も多かったが、本人は意に介せず貫き通した姿に傾倒していたファンや選手も多い。
本著は落合監督時代にスポーツ記者であった著者が当時所属のOB選手や球団関係者などに取材し、落合博満とはどのような人物であり監督であったのかを追いかけ書き綴ったノンフィクション作