NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ご覧になってますか?

SNSなどでも毎回大きな反響があるので人気の高さを実感します。鎌倉を取り上げたTV番組も沢山放送されていますし、書店でもドラマが後半戦に突入しても続々と関連書籍が発売されているのも、今までとちょっと違った流れを感じます。

そんな中、発売になったのがこのマンガです。平家物語を扱う作品の中でもかなり異色の、でも最高に面白い作品です。

時は平安時代、平清盛は平家一門から国母が出ると陰陽師から宣託を受けます。しかしながら適齢期の娘がいない清盛は「おらぬならさらってこよう」と傍若無人ぶりを発揮して、連れてこられたのがこの物語の主人公「春野 夜」くん(16歳)です。夜くんは平徳子として高倉天皇に嫁ぐことに。

え、「くん?」「男?」とか思った人、そんな疑問はナンセンス!

そんな問題は吹き飛ばすくらいのハイテンション&ハイスピードでストーリーは突き進みます。ギャグとシリアスの緩急のつけ具合が絶妙で夢中になってしまうこと間違いなしです。

同時に連れてこられた夜くんの幼馴染「沙羅」ちゃんはなんと義経として源氏側で大活躍。二人は敵対する平家と源氏のものとして離れ離れになってしまいます。

物語が歴史通り進むならば、この二人の運命は誰もが知るところ。結末を知っていても平家の人々を放っておけない夜くんと「家族」を求る沙羅ちゃん。ふたりはこの先どうなってしまうのでしょう。

第1巻は夜くんと沙羅ちゃんが五条大橋で再開するシーンで終わります。続きがめっちゃ気になる!と思ったらなんと2巻目も同時発売!しかしながら2巻目もいいところで終わってる!早く3巻目を!!読者も読んでいるうちに興奮してテンションが高くなってしまう、超超超おすすめの作品です。

平家物語夜異聞 平家物語夜くんの話 1
黒崎 冬子/著
KADOKAWA
814円(税込)