正月の風物詩となっている『箱根駅伝

全10区間、2日間で争われるこの陸上競技はいまや日本の大学スポーツで最も注目を集める一大イベントとなっている。

その箱根駅伝の中でも特に特別視されている区間が往路の最終区間である5区。箱根・芦ノ湖まで駆け上がっていく「山上り」コースであり、鍛えられてきたランナーたちにも専門性・コース適性が求められ個人差が現れやすく、この5区の着順が最終結果にも直結する難所とあって、各大学はスカウティングの段階から「坂のスペシャリスト」を見つけ出し鍛え上げ送り出す。いつしかこの区間で好成績をたたき出すランナーは「山の神」とまでよばれ箱根駅伝の象徴とまで注目を集めるようになった。

そんな箱根駅伝を盛り上げた山の神と呼ばれた3人の選手たちや周囲の人々に取材し、どのような背景があったのか、いかにして「山の神」に至ったのか、なぜ5区は特別なのかを探っていく書籍です。

箱根5区
佐藤俊/著
徳間書店
1,980円(税込)